せかいビバーク東京ゴールキーパー日記活動報告

越年越冬から途切れない/スポットワークが命綱に/せかいビバーク44箇所へ:東京ゴールキーパー日記24/1/1〜1/31

SNS (https://x.com/dai46u )に投稿した、2024年1月1日~1月31日まで記録のまとめです。

1/2(火)

年明け2日目。複数の宿泊対応の依頼が夜遅くまであり、連携団体のスタッフの方が駆けつけたり、こちらがホテルまでご案内したりしていました。

この年末年始は毎日どこかの相談会に顔を出していますが、実感として、コロナ禍の緊急支援的な文脈ははっきり終了した感があります。

ひとつは、大型の相談会に、人によっては複数の会場を掛け持ちしつつ何度もアクセスされる、ある程度メンバーの固定された「日常化した貧困」への対応。もうひとつは、つながりにくくなった「今日初めて路上です」という方へのアウトリーチの不足です。見えてきた課題に、今年も取り組んでいきます。

1/3(水)

「あと1日を乗り切るための宿泊相談」を開催しました。複数の方が宿泊相談に来られ、その日のうちに安心できるホテルへご案内することができました。

相談会の終了後は、前夜遅くにつながった方のもとへ駆けつけ、こちらも宿泊対応をおこなっています。これで年末年始の対応は終了。明日以降、公的支援への接続を含む継続支援が始まります。

会議室の入口に貼られた「あと1日を乗り切るための宿泊相談」の案内。下に「遠慮なくお入り下さい!!」と手書きされている

相談会場に用意された相談票とクリップボード

1/4(木)〜1/8(月)

年末年始に宿泊支援をおこなった方々を公的支援へおつなぎしたり、お仕事が決まっている方は無事を願って送り出したりと、慌ただしい対応が続きました。

一方で、その日から新たなご相談と緊急対応が毎日止まりません。4日・5日の短い平日を経て、6・7・8日と再び連休となり、年末年始とそう変わらない数の新規宿泊対応をおこないました。今年は変則的に、後ろに長い閉庁期間だったように思います。

1/9(火)〜1/13(土)

連休明けから週末まで、緊急宿泊された方々の次の行き先のアテンドを手分けしておこないました。お仕事に戻られる方をお見送りし、生活保護の利用を希望される方には申請の同行をしています。

新年が始まって二週間足らずですが、ほぼ毎日、新規の緊急相談・対応のご連絡をいただいています。特に、スポットワークアプリを主だった生計手段にしつつ、自転車操業の状態にある方が少なくありません。

1/14(日)

緊急宿泊中の方の宿泊場所へ伺い、食料をお届けしつつ、近況のお伺いと次の行き先への段取りの確認をしました。年末年始支援から続く継続支援も、ようやく全員の出口が見えてきた形です。

三が日に一日だけ試験的に実施した「一泊だけの単純宿泊」は、中途半端な告知のタイミングにもかかわらずニーズの高さが分かりました。実際に利用された方やご協力いただいた支援者からのフィードバックを反映し、もう少し改良した形で、長期連休などにまた実施したいと考えています。

1/15(月)〜1/17(水)

緊急宿泊対応をしていた方を、無事に安定した住居へご案内することができました。また、数か月前に居宅へ移られた方を訪問し、ご様子を伺いつつ食料支援などもおこなっています。

新規のご相談では、コロナ禍の真っ最中に出会った方から再びご連絡をいただくことが目立ちます。超短期的に所得を得ること自体は圧倒的に容易になっている一方で、根本的な労働環境が悪化していることを感じます。

先週末から冷え込みが厳しく、ご相談の増減は明らかに気候と連動しているようです。そんな中でも、市民の方と協力して現在40箇所以上展開している緊急支援スポットが、また新たに増えることが決まりました。少しずつですが、支える人も増える手応えを感じています。

17日には、年末年始の宿泊支援でつながった方々のうち、最後のおひとりの行き先が決まり、送り出すことができました。安心したのもつかの間、夜には繁華街へ緊急支援と宿泊対応に向かっています。

1/20(土)〜1/22(月)

その日までネットカフェに滞在できるものの、今夜から悪天候の連休を過ごす場所がない、という方からのSOSを受けて緊急支援をおこないました。

ご相談の際は必ず生計を立てている手段を伺うのですが、スポットワークアプリを文字どおり命綱にされている方の多さには驚きます。私が『ザ・ノンフィクション』の取材を受けた2022年頃はフードデリバリーの方が多数でしたが、いまや完全に下火の感があります。

21日は都内3件の対応となり、やはり週末の夜は増える傾向が顕著です。うち1件は連携し信頼する支援者の方からパスを受け、無事に宿泊場所へご案内することができました。緊急・宿泊対応の地域が広がってきた中で、団体の連携なしにはまわりません。

22日は、前日に宿泊先を出た方々や関係者から「うまくいった」というご連絡をいただき、ほっと一安心。いずれも、ここ3〜4年で路上から複数回コンタクトされた方々でもあります。午後は、やっとアパートに定着した若者へ定例で食料を渡しに行き、ちゃんとご飯を食べていることを確認しました。

1/26(金)〜1/28(日)

連携団体からのリファーで新規の宿泊支援をおこないつつ、継続のご相談に対応しました。

以前宿泊対応をした、スポットワークなどで働きつつ一定の収入はあるものの、初期費用の問題などで安定した住まいを確保できなかった方から、TOKYOチャレンジネット経由でひとまず短期的な居所を確保できたとのご報告をいただきました。

困窮されている方でも、働いていない人のほうが少ないのではないかと感じています。寮や相部屋のタイプではない形で、一定程度は無償・低廉の住まいが担保される仕組みが複数あれば、住居的な意味で自立に至る方はもっと増えるだろうという実感があります。

27日は池袋相談会。そこにご相談に来られた方々へ宿泊対応をおこない、段取りが決まって一安心した帰路、また別の連携団体から緊急宿泊の依頼が入りました。そうしているうちに、最初の相談会経由で入った方々の新たな状況が判明し、結局TENOHASIのスタッフと共に、区内の連携団体が運営している宿泊場所へお送りするなど、目まぐるしい対応が続きました。夜中にもかかわらず快くご対応いただいた区内連携団体の方には、感謝しかありません。

1/30(火)〜1/31(水)

「せかいビバーク」のプレスリリースを出しました。2022年10月に一般社団法人つくろい東京ファンドの事業としてスポット8箇所から始まったこのプログラムは、2023年末時点で都内・埼玉44箇所まで広がり、のべ410件以上のご利用をいただいています。

31日は、新規対応と宿泊対応をしつつ、せかいビバークを設置いただき連携させていただいている東京ほくと医療生活協同組合様の勉強会に呼んでいただき、お話ししました。その地域ごとに熱心に取り組んでいらっしゃる方々とご挨拶できて、本当によかったです。

1月はこれで終了です。数字としては2日に1件以上のペースでの新規ご利用と継続相談になりました。就労と路上の狭間に置かれている方の多さ、生活保護のミスマッチ感も目立ち、できることの少なさをあらためて感じる月となりました。

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