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1分でわかる
現代のホームレス
この10年で、「ホームレス」のかたちは大きく変わりました。
スマホとアプリの普及で、「生活困窮」のかたちが変わりました。
路上や公園ではなく、ネットカフェや街の片隅に。
見えているのに、見えにくい——。それが現代のホームレスです。
日銭を稼ぎ、
ネットカフェで夜を明かす
歌舞伎町・トー横広場のそばには、24時間100円という最安の駐輪場があります。フードデリバリー従事者の基地になっています。
街には長期滞在向けのネットカフェが複数。フードデリバリーやスキマバイトで日銭を稼ぎ、ネットカフェで一夜を過ごす——これをくり返すのが、現代のネットカフェ「難民」です。
崩れるのは、ほんの一瞬
彼らの生活は、ほんのちょっとのことで波打ちます。
1日単位の失職。入金の遅延。アカウントの停止。
それだけで宿泊費がなくなり、突然、路上に投げ出されてしまう。
何人いるのか、誰も知らない
彼らは「不安定居住&不安定就労層」——いわば“見えにくいホームレス”です。東京だけで、約4,000人以上。
ただしこれは2017年に東京都がおこなった調査(2018年公表)が唯一の公的データで、現在の数は不明です。公開データからの推計でも幅が大きく、実態はいまだ誰にもつかめていません。
「家さえあれば、働ける」
- 働きたい。自分で何とかしたいという気持ちが強い。
- 「炊き出し」や「相談会」には来ない。福祉の文脈に縁遠い。
- 就労できる相談者の9割が、スキマバイトアプリに登録し生計の柱にしている。
- 求めているのは複雑な福祉支援ではなく、「家さえあれば」「携帯さえあれば」。
- だから「福祉(NPO)」より「サービス(企業)」を信頼している。
スマホが、
困窮のかたちを変えた
突然、困る
ぎりぎりまでアプリで仕事を「探せてしまう」。だから、ホームレス状態になる瞬間が読めません。
その場で、困る
求職も宿泊もしながら移動しています。困ったとき、本人がどこにいるか分からない。動けなくなることもあります。
応急対応が要る
「相談して、明日また来て」では間に合いません。まず宿泊と食事がなければ、命に関わります。
だからこそ、公的な窓口や従来型の相談支援は、この変化に追いつけていません。
出会い方が、
追いつかなくなった
路上で暮らす方に支援を届ける方法として、長く中心にあったのが炊き出しや屋外での配食・相談会です。決まった場所に、決まった時間に、支援者が出向く。この積み重ねが、多くの人の命をつないできました。
いま、そこに並ぶ方の約7割は、住まいがある方です。半数は生活保護を利用中。
これは、炊き出しの意義が薄れたということではありません。住まいがあっても暮らしが成り立たない人が、それだけ多いということです。炊き出しは今も、その方々の生活を確かに支えています。
変わったのは、「今夜、行き場のない人」がいる場所のほうです。彼らは路上ではなくネットカフェにいて、そもそも列に並びに来ません。かつてホームレス状態の方に届く代表的な手段だった路上のアウトリーチだけでは、この層に出会えなくなりました。
一方で、「困窮者向けの市場」が急速に拡大しました。ネットカフェ、携帯滞納者向け業者、スキマバイト、そして「自社物件に即入居+生活保護申請」サービス。
こうした事業はGoogle広告で検索上位に並び、「必ず住めます」と分かりやすく打ち出します。結果、“貧困ビジネス”が困窮の最初の受け皿になり、支援NPOは認知で太刀打ちできていません。
場所に縛られず、移動する
ネットでつながれば、どこにいても変わらない。
高速バスは安く、地方への落胆と「東京に来れば仕事がある」という希望が、人を動かします。地元に縁がなく、家族もいない。だから地域移動に躊躇しない人が増えています。
所持金わずかで上京し、立ち行かなくなる若者も少なくありません。
現代の
「不安定居住&不安定就労層」とは
- 実態数は誰にも分からない(都内で4,000人〜1万人未満?)
- 就労意欲が強く、スキマバイトなどアプリ経由の「即払い」の仕事で働く
- 公的にも民間にも、支援の枠組みに構造上つながらない
- 受け皿が、困窮者向けビジネスになっている
- 通信技術を背景に、移動する人々が増えている
この「困窮の変化」への回答を、
社会に実装しているのが私たちトイミッケです。
「いつでも」「どこでも」SOSを出せば助けが来る社会。
そこに「だれでも」参加できる社会へ。