せかいビバーク東京ゴールキーパー日記活動報告

大雪の日のSOS/貧困ビジネスのアウトリーチ力/レンタルボックスが生活を圧迫:東京ゴールキーパー日記24/2/1〜2/29

SNS (https://x.com/dai46u )に投稿した、2024年2月1日~2月29日まで記録のまとめです。

2/1(木)〜2/3(土)

喫茶店をはしごしつつ、連続して複数のご面談をおこなう日でした。こちらの緊急支援を1年以上前からご存じで、「本当に困った時までとっておいた」とおっしゃる方にお会いしました。頼っていただいてありがたい反面、もっと早くご相談いただけたら、とも思います。

2日は、遠隔地につい直近まで居住実態があり、生活保護を利用したまま上京された状態でお会いするケースが重なりました。ご本人の希望にできるだけ添いたいと手を尽くしても、どうしても(少なくともいったんは)お帰りいただくしか方法がないこともあります。こうした場合は高速バス乗り場までお送りするのですが、これが正しいことなのか迷うことも少なくありません。

またこの日から、連携団体とご相談していた緊急宿泊支援のGoogle広告によるアウトリーチを開始しました。「家がない・泊まれない」といったフレーズで設定いただいています。

3日は緊急支援1件と電話相談1件。夜のセーブポイント終了後、手伝いに来てくださったスタッフが定期訪問している駅前路上の方への訪問に同行しました。複数の駅前に長期間路上で過ごされている方が何人かいらして、行政や市民の方が定期的にお声がけしている状況があります。すぐに何かということは難しいのですが(ご本人が公的支援へつなぐことなどを望まないため)、いろいろな立場の方が入れ替わり立ち替わり見ていること自体に意味があると感じています。

2/5(月)〜2/8(木)

すごい雪の日でした。それを避けるための緊急支援の新規ご利用もあり、なんとかこの日の悪天候を乗り切っていただき、翌日以降の公的支援へつなげたいところです。

市民と協力して実現している緊急宿泊支援のネットワークも、ありがたいことにまた新規のご協力箇所が増えることになりました。今日のようなある種の緊急事態にこそ、もっときめ細やかな対応ができるよう、プログラムを改良していきます。

6日は、前日に緊急宿泊につながった方の継続対応を、連携団体でリレーして支援しました。降雪を乗り切れてよかったです。一団体ではどうしても難しい局面があるなかで、本当に助かります。

8日は、緊急支援でつながった方を、連携団体の同行で無事に公的支援へつなぐことが完了しました。夜は埼玉からのご相談。ご自宅まで伺って必要な対応をおこない、北に東に移動の多い日となりました。

2/9(金)〜2/12(月)

9日は夕方にお電話でSOSをいただき、夜中にやっとお会いすることができ、緊急宿泊につなげることができました。翌日から3連休。お仕事の途絶や定宿の値上げで生活がスタックしてしまう、不安定居住かつ不安定就労の方も少なくありません。

10日は池袋相談会の日でした。午前中から複数のご相談をいただき、前日から緊急宿泊をおこなっている方を相談会へお連れして、連休明けの方向性を確定することができました。相談会の終了後は、緊急支援を入り口に今はアパートに移っている方への月半ばの定期訪問です。

池袋相談会の充電ブース。ポータブル電源に複数のケーブルがつながれている

11日は新規の緊急支援が2件のほか、都内を移動しつつ面談とメールでのご相談も。生活保護など公的支援に直接つながれない(望まない、要件が合わない、その方の人生設計としてマッチしない)という方が増えているなかで、最初の入りが対面でないと、どうしてもミスマッチが生まれてしまうこともあります。「困窮の2歩手前でキャッチする」とはいつも言っているものの、リソースも支援力も足りません。

12日は連休最終日。緊急宿泊支援と継続対応が連続で複数続き、チームメンバーと手分けして対応しました。緊急支援を入り口につながる方のなかでも、比較的若い方は医療のニーズが根強くあることが多く、連携するクリニックやアウトリーチ型の医療チーム「ほしぞら医療班」と連携しながら対応を継続しています。

2/13(火)〜2/18(日)

13日はホテルなどに宿泊支援中の方の訪問から。午後からは新規の緊急宿泊支援が複数件入り、都内を移動しつつご面談しました。対応する方の年齢はばらばらですが、年齢ごとの困難の状況は、ある程度くっきり類型化できる部分があります。年齢別のニーズが明確になってくると、ある程度特化した仕組みも必要だとあらためて感じます。

14日は、新規の緊急宿泊スポット設置のご相談を東京の北のほうでおこなったあと、前日に緊急支援でつながった方と改めてご相談するべく、西のほうへずっと移動しました。スマホの充電が切れそうな初対面のご相談者との待ち合わせは、いつも緊張感が伴います。面談と翌日以降の段取りを組んだあとは、TENOHASIさんの夜回り相談にお邪魔し、また別の緊急宿泊対応を。実質の支援時間より、ひたすら移動している一日でした。

15日も新規の緊急宿泊スポット設置のご相談。ありがたいことに2月は毎週、新規ご協力のアポイントをいただいており、東京中を営業してまわっています。その後は継続ご相談中の方とお会いし、状況の確認と出口までの宿泊対応を段取りました。無事に一日終わったと思った直後、日付の変わる前に呼び出しがかかり、終電間際で池袋へ。

16日は朝から緊急宿泊をされた方とお部屋で面談。新規の緊急宿泊支援も2件ありました。ここ数日は若い方からのご相談が続いた……と思ったら、比較的高齢の方からのご相談が何件か続くなど、満遍なくお困りの方が増えている形です。お住まいを失った時点からのご相談を伺うたび、家賃を1か月滞納された時点でつながれていたら、と思います。

17日も新規の緊急宿泊が複数件と、前日からの継続対応が重なり、夜のセーブポイントの会場にお呼びしてご相談を。連休が多いと、公的支援につなぐタイミングが結果として少なくなり、生活保護の同行支援のスケジューリングに苦労します。

それにしても、私たちにご相談でつながる方々のうち、「すぐに住める部屋をご用意」などと甘い言葉で誘い、不必要なお金や契約外の金銭を差し引く、いわゆる貧困ビジネス業者にご相談されている(されていた)方の割合は、決して少なくありません。そのアウトリーチ力には、敵ながら感服するところがあります。その部分だけは素直に見習いたい。

18日も含め、直近は毎日、新規の緊急宿泊対応が続いています。2月になっても年末年始と同程度のスピード感でアラートが鳴り、連日「はじめまして」とご相談している状況です。

2/20(火)〜2/23(金)

20日は複数の申請同行の予定でしたが、朝から想定外のトラブルが発生し、緊急宿泊先へ急行することになりました。関係各位のご協力でなんとか事なきを得ています。ネットワーク網の広がりに伴い、入り口で提供する物資の運用が、いまのような力任せでは限界が見えてきたところでもあります。

21日は午前中に新規面談。継続的な対応が必要だったので宿泊先を手配し、次の段取りを組みました。連休前でホテルが高い。夜は連携団体のTENOHASI様の夜回りと相談会へ、生活保護の申請希望者をお連れしました。

22日は、市民でつくる緊急支援ネットワークの新規参加のご相談をしたあと、中野駅前のなんでも相談会へ。ご案内したご相談者と合流しておつなぎしたあと、遠方への駆けつけ支援に出発しました。公的窓口に相談したものの「今日の住まいがない」という状況についてリソースの提示がされなかった、とのSOSです。いろいろな制約があるのは理解しますが、3連休前に放り出すのは勘弁してほしい、と思います。

23日は午前中から新規の緊急宿泊支援が2件と、以前つながった方の面談相談。連休初日、ものすごく寒くなりました。午後からは連携団体の報告会に参加し、その後、自団体のオンラインイベントに出演。終了後、お住まいがないとのSOSを受けて駆けつけ支援に出発しました。

2/24(土)

TENOHASIの池袋相談会。こちらの緊急宿泊支援経由で何人か「ここで会おう」とお約束した方がおり、午前中に可能な限りリマインダーやお迎えの手配をしました。祈りが通じたのか、お約束していた全員が訪れてくださり、ご相談ののち、週明けの公的支援などにつなぐ段取りができました。本当にほっとしました。

なお、いつも大変お世話になっている「ホテルテトラ池袋」様が、この日の日本テレビ「キントレ」に登場されています。なぜか私も出演していました。

2/25(日)〜2/29(木)

25日は、2020年のコロナ禍初期にお会いし、支援につなげた方からのSOSを受けて、久々にご自宅までお会いしました。コロナ時の特例的な支援施策が消えた現在、あの頃つながった方からのご相談を受けることは珍しくありません。

住まいを失う前、もっと言えば家賃を1か月以上滞納する前までにご相談いただけると、できることがかなり増えます。

26日は、以前一度つながったものの、その後お会いできなかった方から再びご連絡をいただき、少し離れたところまで駆けつけました。住まいを失った方が、自立相談支援、社会福祉協議会、福祉事務所の各窓口を見事にたらい回された過程を伺い、もう少し具体的なリソースの提供をマッチさせることはできなかったのかと思います。

27日は午前から、緊急支援から公的支援へつながった方の落ち着いた居所へ、食料のお届けとご様子伺い。夕方からは継続相談になっていた方と連携団体の事務所で合流し、今後の方針を調整のうえ、ホテルへご案内しました。緊急のケースと困難なケースが増え続けており、きちんと支援対応しようとしている団体スタッフほど疲弊している状況です。現場をまわしつつ、十分な体制づくりを進めていきたいところです。

28日は、市民でつくる緊急支援スポットの新規登録の打ち合わせ。そのあとは、同じ緊急支援から公的支援へつながった方のご訪問と食料のお渡し。夜はまた新規の緊急宿泊です。暖かくなったら減少するのかと思いましたが、まったくそんなことはありません。

直近、住まいを失い、引き払ったばかりでレンタルボックスに家財道具や思い出の品を預けている方に連続でお会いしています。レンタルボックスとはいえ、荷物が多く立地のよいところに預けていると、単身のワンルームを借りるくらいの家賃が簡単に吹き飛んでいき、それが生活を圧迫している方も珍しくありません。生活保護の利用で生活を立て直すしか方法がない場合、遅かれ早かれ荷物整理の必要があります。一緒にご相談しながら進めることも可能ですので、住まいの喪失から早めにご相談いただければと思います。

29日は緊急宿泊されている方々へのご訪問。あまりに複数の対応が重なると、お部屋とチェックアウト日が混乱してきます。

2月の緊急支援の利用数は、単純な数としては1月の件数を超えました。ご相談の傾向からは特に重なった傾向は見えず、状況を注視しているところです。

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