せかいビバーク東京ゴールキーパー日記活動報告

年度末から怒濤の相談ラッシュ/間借りの事務スペース/大阪でのテスト:東京ゴールキーパー日記24/4/1〜4/30

SNS (https://x.com/dai46u )に投稿した、2024年4月1日~4月30日まで記録のまとめです。

3/28(木)〜4/3(水)

年度末から新年度にまたがり、毎日が怒濤の相談ラッシュとなりました。日々、新規2〜3件の緊急宿泊対応から、当日と翌日の継続相談をおこなっています。

時期柄、さまざまな課題を抱えて地元で暮らせなくなり、東京へ移動される方が毎年増える頃なのですが、今年は特にお会いする頻度が増えていると感じます。庶民のレベルでの実体経済の不況に、こちら側のアウトリーチの広がりが重なっているのではないかと思います。

東京の宿泊施設の値上がりはもう異常で、その金額でも埋まりがちです。宿泊支援では、もともと個室ビデオ店を居所にしている方にお会いすることが多いタイミングでもあり、苦肉の策としてそちらにご案内することもあります。支援者の訪問が不可能なので避けたいのですが。

2日は日帰りで大阪出張。ここ数年関わらせていただいている生活相談のプロジェクトについて、大阪の法律家・支援者と打ち合わせをしました。だいたい月2回以上はオンラインでお会いしている方々でしたが、やっと直接会えたという妙な感慨がありました。

3日は緊急宿泊中の方の訪問と、お電話でのフォロー。チームメイトに生活保護の申請同行をお願いしていた方も、滞りなく進んだとご連絡をいただきました。1月・2月・3月と年始から新規対応の件数が変わらない状況でもあり、4月がどうなるかはまったく読めません。

4/4(木)〜4/6(土)

4日は新規の緊急支援の利用が2件。利用が多くなってくると、緊急宿泊ネットワーク網を維持するための物資まわりがどうしても後回しになっていくのですが、数週間ぶりにお手伝いいただいているスタッフと合流し、補充について算段を組むことができました。夜は、理由があり不安定な居所にずっと滞在されている方への定期訪問です。

5日は午前中にアポイントしていたご相談者とうまく会えず。電話がない方との待ち合わせは、それなりにコツを積み上げてきたつもりですが、どうしても難しい場合もあります。午後からは毎週末恒例となってきた駆け込み相談が、複数の連携団体や先日緊急宿泊を利用した方から入り、てんてこ舞いに。宿泊費の高騰と相談件数の増加によって、金曜・土曜の急な対応はいつもリソース不足に頭を悩ませています。

そんななか、新年度からアウトリーチ支援用の資材置きと相談事務のスペースとして、豊島区に一室を間借りすることになりました。連携団体が複数入っている一軒家の一室です。

間借りした一室。机の上にノートパソコンと書類が置かれている

6日は、前日に緊急宿泊支援で対応した方が連携支援団体につながることができ、そちらへ同行しました。市民の皆様の協力を得た緊急宿泊支援網が開始して約2年ですが、だいぶインフラらしくなってきており、まったく違う文脈で出会ったご相談者が、よく聞くと緊急宿泊を利用してたどり着いていた、ということもままあるようになってきました。

4/7(日)〜4/9(火)

週末から月曜も、新規の緊急宿泊と相談、翌日の対応に追われました。夜には居宅に移った方の今月の定期訪問です。

毎週末は必ず緊急支援の対応がある状態が続いています。ご相談につながった方からは、週末の宿泊費用の高騰で、スポットワークでの一日の稼ぎでは泊まれない、というお話も。

9日も、他団体から依頼された宿泊場所の確保や、以前からつながっていた方のSOSを受けての駆けつけ支援。過去2年ほどの期間でご相談を受け、生活保護の申請やアパートへの移動など一定の出口まで対応した方からの再度のご相談が、4月になって続いています。コロナ禍の真っ只中で困窮された方が、数年たっても状況が変わらないことが一定以上に見つかることを重く受けとめています。

多くは家賃の未納で、せっかく得たアパートを退去されています。退去前、一回目の滞納の時点で自動的なアラートの仕組みがあれば駆けつけられるはずだと考えています。

4/10(水)〜4/13(土)

10日は、とりあえず仕事はあるが住まいがなく、不安定で先行きが不透明な方からの傾聴的なご相談。いま本当に多いのですが、そうした場合の受け皿となる東京チャレンジネットは、すでに利用済みという場合も少なくありません。すると事実上、生活保護しかない。けれどそれはミスマッチで、いつも頭を悩ませています。

11日は午後だけで、関係各位から相談の電話が押し寄せました。すでに地域で一定の定着をしている(はずの)方の困難であったり、通常の仕事と福祉の狭間にある方の選択肢を関係者で考えたりと、なかなか一筋縄ではいきません。一方で、ここ連続で緊急宿泊支援からつながり生活保護に伴走した方々の、アパート転宅が決まったというよいニュースも伺いました。

12日は朝から、かなり遠方の福祉事務所よりご相談者の件で確認のお電話。春は本当に移動の季節で、高速バスで「来ちゃった」「戻った」というやり取りがいっそう増えます。夜は、居宅に移った方からどうしても相談したいとのことで、ご訪問してお話を伺いました。

13日は、今年1月に試験的におこなった年始連休最終日の宿泊支援相談会でつながり、その後も断続的にご連絡を続けていた方を、ようやく相談会にお呼びすることができました。真面目で、お仕事が中途半端にある方が、それだからこそ公的支援に接続しづらくなっている状況があります。

また相談会の最中、昨年に緊急支援からつながり居宅まで伴走した方が、遠方へお引っ越しされるとのことでご挨拶に来られました。安定した住まいに移ってからは音信不通になる方が多い(職業柄、それが一番よいのですが)なかで、近況を知らせていただけると感慨深いものがあります。

4/14(日)〜4/18(木)

14日は、半年以上前に緊急宿泊支援を利用された方からご連絡をいただき、現在の滞在場所まで駆けつけてご相談。夕方からは新規の緊急宿泊が1件です。新年度に入り暖かくなってきても対応のペースが落ちず、社会状況が読めない感じでもあります。ご相談いただいた方からは「今月になり、スポットワークアプリでの未経験者OKの単発仕事が減った」というお話もありました。

15日は、前日に緊急宿泊支援を利用された方からのご連絡を受けて駆けつけ、翌日に連携団体へおつなぎする段取りをしつつ、その日の宿泊と食料支援を。夜はまた新規の緊急宿泊支援が1件、飛び込みで入りました。

16日は、いろいろとご相談した結果、地元へ帰られることを決められたご相談者を、高速バス乗り場まで同行して見送りました。4月は連日、地方からさまざまな事情で東京まで移動され、そこで立ち尽くしてしまう方にお会いしています。実際の支援としてどうするのかは個々に異なりますが、こちらもできることがそれほど多くないなか、迷いのなかにいる方も少なくなく、私も一緒に悩む感じになりがちです。

17日は朝から電話相談の日。ご本人の希望と、実際に使える制度のはざまで共に悩みました。遠隔だと埒があかないので直接会いましょうと、TENOHASIの水曜夜回り前の相談で待ち合わせのお約束をしましたが、お会いできず。ご自身で可能性を探るなかで腹落ちされているならよいのだが、と半ば祈るような気持ちです。

合間に連携団体からの宿泊依頼で対応。東京のホテルの値上がりは相当なもので、おそらくこの値段が底というわけではないでしょう。スポットワークアプリで日銭を稼ぎつつ、ネットカフェなどで一泊ずつ宿を重ねている方に複数お会いしてきましたが、そうしたライフスタイルが、早晩そもそも成り立たなくなっていく可能性があります。一日の稼ぎの大半を宿泊費に費やさなければならなくなるためです。

4/19(金)〜4/22(月)

19日は居場所を失いそうな方からのご相談。タイトではあれ、まだ閉庁時間前のタイミングだったので、公的窓口へおつなぎしました。

20日は、連携団体からの依頼も合わせてお二人へ緊急宿泊対応。夜に、前から細いラインでつながっていた方から、いよいよ面談のご相談とのことで近くまで伺うも、諸事情で会えず。こんな日もあります。

21日は午前中、以前に緊急宿泊をご利用いただいた方からご連絡をいただき、その日の宿泊先を含め、明日以降の公的支援へ接続する段取りを立てました。夜には新規の宿泊対応が飛び込み、連携のホテルへ急行。相変わらず宿泊費の乱高下が著しい状況です。

22日は朝から緊急宿泊対応。午後からは、週末に緊急宿泊支援で受けとめた方々を宿泊先から連携団体へお連れし、生活保護の申請の段取りや今後についてご相談しました。新年度になり、過去に宿泊対応などを実施した方からの再度のご連絡がかなり増えています。交通費も尽きている場合は、遠隔で切符をお送りするなどして、移動していただいてお会いしました。

いまの体制になってから、週末のみならず月曜日もご相談と対応が増える傾向があります。なんとか週末を乗り切って福祉事務所に駆け込んだものの、けんもほろろな対応をされてこちらへご連絡、というパターンなどです。

4/23(火)〜4/25(木)

23日は、埼玉にある連携団体へ伺って打ち合わせをしつつ、その近隣からのご相談者とやり取り。夜には新宿からのSOSをいただき駆けつけました。ご厚意で、また別の連携団体の事務所をお借りしてお話を伺い、その日の宿泊対応をおこないました。

24日は、以前ご対応した方の近況を意外な経緯から知り、当惑するなど。自分たちができること、人生に関われる期間はわずかとはいえ、もう少し何とかならないものかと思うことも多いです。夜は再度、東京の外へ駆けつけ、面談と対応をおこないました。

25日は遠隔でのご相談をやり取りしつつ、毎月第4木曜日の中野なんでも相談会へ。宿泊対応は今日はないな、と思っていたら別のところからご連絡があり駆けつけました。その日の対応自体は比較的難しくなくとも、社会の裂け目が迫ってくるような「困りごと」の訴えを路上で伺い、お力になれないことに悩みます。4月はそういう思いを抱くことが多い月でした。

4/26(金)〜4/27(土)

ゴールデンウィーク突入の前日となる26日は、だいたい連休前がそうであるように、公的窓口へつなげるための攻防戦を複数おこないました。お電話がうまくつながらない方もおり、どうにかなっていてほしいと祈りつつ、翌日の「いのちと暮らしを守るなんでも相談会」をご案内してバトンを託しています。夜は、緊急支援の応答をチームメンバーに託して大阪へ。

27日は「いのちと暮らしを守るなんでも相談会」の大阪会場へ伺いました。ずっと「電話相談(会)」という形を、いまのニーズに合わせて、かつ支援対応をされる方が対応に集中できるように変化できないだろうか、とご相談させていただいていて、今回はそのテストを大阪でおこなっていただきました。

いわゆる「生活困窮者支援団体」と一口で言っても、「手法」と「広報」のあり方でまるっきり違う世界が見えているのではないかと思っています。せっかく継続されている「手法」を、負担なくずらすことで、もっとアウトリーチの可能性が広がるのではないかとも考えています。

相談会の会場入口。「いのちと暮らしを守る なんでも相談会」の案内と、「相談会・フードバンク会場 受付・入口」の貼り紙

大阪の会場となった国労大阪会館の外観

4/28(日)〜4/29(月)

28日は、緊急支援で最近つながり宿泊先へ移った方からご連絡をいただき、食料のお渡しとご訪問。月末の定期ミッションで、今月もなんとか住まいを失わずに乗り切ったと安堵します。

29日は、ゴールデンウィーク期間中、さまざまな事情から東京で暮らしたいと向かってくる方から複数のご連絡を受け、やり取りしました。今月は月初から本当にこうした方が多く、大型連休中も流れとして続きそうです。

民間のNPOで把握しているだけでもこれだけ多いということは、公的窓口へ直接駆け込む方はともかく、いわゆる「貧困ビジネス」の広告に引っかかる方も相当数いるのではないかと考えます。実際、そこからの脱出を希望されるご相談も定期的にいただきます。

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