療育手帳を持つ方の相談が続く/福祉領域の市場化/三連休の攻防:東京ゴールキーパー日記24/7/1〜7/31
SNS (https://x.com/dai46u )に投稿した、2024年7月1日~7月31日まで記録のまとめです。
7/2(火)
今日も新規の緊急宿泊支援が続々と舞い込んでいます。先月つながった方の宿泊先を訪問しつつ、数か月前に緊急支援でつながった青年が、信頼する連携団体の居所に無事落ち着いたとの連絡を受けて、本当に安堵しました。
また、年末年始の特別宿泊プログラムから半年間伴走してきた方が、生活保護でアパートの契約が決まったとの嬉しいご報告もありました。
7/3(水)
早朝から飛び込んで来られた方の緊急宿泊と面談でスタート。
最近、療育手帳をお持ちで、住まいを失った方々との出会いが続いています。多くは寮付きの工場で働いていましたが、失業とともに住まいも失い、次の仕事がなかなか決まらない状況にあります。「今の工場勤務はペーパーテストが多く、そこで落ちてしまう。以前は健康なら採用されていたのに」との声も。仕事のハードルがどんどん高くなっているのは確かに感じます。
福祉制度へのつなぎは容易でも、それ以上の地域でのサポートはまだまだ足りません。
7/4(木)〜7/6(土)
4日は、最も端の緊急支援ポイントで数日前に利用された方から、「何日か頑張ったものの限界に達した」とのご連絡。ご面談へ電車に揺られながら移動しました。この方のように、次の給与や住み込みが確定しているにもかかわらず、その間を埋める公的支援がないために支援制度の狭間に陥る方が、依然として多くいます。
面談後は別の地域へ移動し、前日に宿泊対応した方の、都の相談窓口での結果を確認。無事に解決したことに安堵しました。新規の対応依頼も毎日続いており、住まいを失っている方の「数」をあらためて調べる必要があると感じています。
6日は午前がオンライン相談、午後は前夜に緊急で飛び込まれた方の宿泊先へ訪問し、週明けの段取りをご相談。移動中の豪雨と蒸し暑さが大変でした。昔は夏の路上生活者支援に猶予がありましたが、今の日本の気象ではそれも難しいところです。その回答として、市民の力とICTでつくる緊急支援ポイントは、この月も拡大中です。

7/7(日)〜7/8(月)
日曜の午後は、半年ほど前に一度対応した方から再びご連絡をいただき、駅前で面談。緊急宿泊対応や、翌日以降の公的支援の段取りについてお話ししました。一度支援を受けて落ち着いた方でも、1年以内に再び厳しい状況に陥るケースが多く、伴走しながら継続的にサポートしています。
月曜は、宿泊対応中の方々への訪問とご連絡から。午後には新たな宿泊支援もあり、連携団体と相談しながら対応しました。夜には、難しい選択を迫られた方から進捗のご連絡をいただき、その苦しみを共有しています。もっと踏み込んで支援すべきだったのかと悩むこともあり、自分の力と提供できるリソースの限界を感じる瞬間です。
7/10(水)〜7/12(金)
10日は緊急宿泊対応からスタートし、支援団体と協力して翌日以降の計画を立てることができました。その直後に新たな緊急対応が発生しましたが、ちょうど別の支援団体の定例相談があったため、そちらに一緒にお連れして、住まいの再確保までの段取りを整えられました。
リソース不足のなかで、60点くらいの選択肢しかない場面が増え、それでも「これが最善」と伝えなければならないタイミングが続いており、悩ましいところです。
11日は継続対応で終わるかと思いきや、夜に新たな緊急宿泊の方が滑り込み、帰宅途中から対応に戻りました。日銭を稼ぎながら不安定な宿泊をしている方で、聞いたことのないスポットワーク業者のサービスを利用しており、選択肢が増えていることを実感します。また、自社物件への即入居と生活保護申請、保護費からの手数料の分割を収益とする不動産業者も、同じく新規が増えており、福祉領域の市場化は止まらない状況です。
12日は、前夜に飛び込んできた方を再訪し、後日の段取りを決定。昼には新たな緊急宿泊の対応も実施しました。
7/13(土)〜7/15(月)
三連休です。住まいがない状態で公的支援に駆け込み、金曜に相談して「火曜日にまた来て」と返された方や、定例のお仕事が振替休日でお休みになり即日の収入を失った方などを、連日キャッチしていました。
かつては、こうした連休中の対応は——ニーズがあるのは分かっていても大変すぎるので——年末年始などの大型連休に限っていました。恒常的な緊急支援網ができたことで対応が可能になっています(相談スタッフの負担は考えないものとする)。
土曜は定例のてのはし相談会。緊急支援でキャッチした方をお連れし、週明けの申請同行の段取りをおこないつつ、そこまでの宿泊支援をおこないました。日曜・月曜も駆けつけての緊急宿泊支援です。
毎日、今日の仕事と今夜の宿を求めて都市のなかを流動されている方にお会いしていると、東京はそんな方ばかりのように見えてしまいますが、絶対にそんなことはない……はずです。

7/16(火)〜7/19(金)
三連休後の火曜日、体調を崩してしまいましたが、以前に公的支援へつなげた方から再びご相談があり、チームメンバーのフォローで対応しました。おかげでなんとか回復できました。
週半ばも毎日、新規1件の宿泊対応と、その後の面談・ワンストップの継続支援をおこないましたが、メンタルヘルスに課題を抱えている方へのリソース不足に悩む日々でした。金曜日はいつものように緊急支援を複数実施。
市民と一緒につくる緊急支援スポットも、この週に新たに増えました。
7/20(土)〜7/21(日)
土曜日は空模様が怪しく、夕方から激しい雷雨。「さすがに動きがないか」と思っていた直後に、飛び込みの緊急支援がありました。ゲリラ豪雨のなか、無事にたどり着いてくださって安堵しています。
日曜日は、週明けに公的支援へお連れするための最後の段取りを確認するため訪問。夕方には、前日に緊急支援で対応した方とお会いし、継続支援の段取りをおこないました。
夏休みが始まり、地方から東京を目指す若年層の動きが活発になる予感があります。
7/23(火)
Code for JapanがおこなうDigDAOマッチングドネーションに、「せかいビバーク」がエントリーしました。
住まいやお金を失い、都市のなかで身動きが取れなくなった方が、その日一泊し、翌日に支援へつながることを、一般市民の方々とICTの力で実現するプログラムです。ご協力いただいている場所は東京・埼玉で55カ所まで増え、そこからつながる利用者・ご相談者も1〜2日に1名のペースが止まらない状況となっています。
世界的に見ても珍しいこの「社会実験」は、現在は東京都心部限定とはいえ、都市のなかの相談資源として組み込まれ、公的相談窓口から本プログラムを紹介されて利用につながるなど、公的支援では埋められない隙間を補うインフラとして定着しつつあります。
もともとのターゲットは「26歳〜39歳の後期若年層」「40歳〜54歳の氷河期世代」と捉えていますが、20代前半、時には10代で家庭に居づらい方が十分な準備なく飛び出し、その「逃げ先」となる状況も頻出しています。
7/22(月)〜7/24(水)
月曜日は、継続的な宿泊支援をおこなっていた方々が一斉にチェックアウト。それぞれの新しい住まいへの同行支援をおこない、無事に落ち着いたとのご連絡をいただきました。同時に、新規の緊急宿泊支援も複数件対応しています。
火曜日は、遠隔から「今いる場所を出たい」というご相談が複数舞い込み、リソース不足に悩みながらもなんとかご返信。夕方からは、継続支援中の方を連携団体へお連れし、公的支援へのつなぎをおこないました。
水曜は最近多い突発的な大雨。ちょうどその前後に、まったく別の地域で複数の緊急宿泊対応が駆け込みでありました。この月は、こうしたスコールのような天候に苦労したとおっしゃるご相談者が多く(傘をお持ちでなかったりするので)、梅雨明けを願うところです。
7/25(木)〜7/31(水)
月末の週後半、木曜と金曜も新規の緊急宿泊対応が続き、オンライン相談も増加しました。特に夏休みの影響で「家から出たい」「家を出てきた」という若年層のご相談が目立ちます。
土曜日は「いのちと暮らしを守るなんでも相談会」に関わり、午前中は埼玉会場、午後は東京会場で継続相談中の方をサポート。夜は池袋での定例相談会で、緊急支援でつながった方の出張面談をNPO法人TENOHASIのスタッフとおこない、月末以降の計画をまとめました。
月曜と火曜は、週末に対応した方々を連携団体の助力で申請同行。スタッフやご本人から「無事に落ち着きました」とのご連絡を受け、安堵しています。ただし、複数の困難を抱える方が増えており、公的支援への接続の難易度が上がっていると感じます。
月末の水曜日には、長期間困難な状況にありながら生活保護を利用しない方へ、今月の家賃の確認をおこない、支払いが難しい場合は当日の生活保護申請をお勧めしました。今年1月の特別宿泊支援でつながった方が、半年以上かけてアパートに移ったこともご報告いただき、本当に嬉しく思いました。
7月も、約1.5日に1件のペースで新規の緊急宿泊利用と翌日の継続相談が続いています。地域の公的支援が追いつかず、地域を移動せざるを得ない状況が、特に印象に残りました。
