ゲリラ豪雨でSOSが出せない/お盆で仕事がなくなる/利用者の7割が20〜40代:東京ゴールキーパー日記24/8/1〜8/31
SNS (https://x.com/dai46u )に投稿した、2024年8月1日~8月31日まで記録のまとめです。
8/1(木)〜8/2(金)
木曜日は月初め恒例、不安定な居所にお住まいの方々への食料のお届けと訪問。本当はもっと頻繁に行きたいのですが、対応件数が増えており手が回らなくなってきています。
金曜日は遠隔からのご相談に対応しつつ、連携団体とのアウトリーチ施策についての打ち合わせ。7月の相談件数と傾向の集計も並行しておこないましたが、先月は緊急宿泊対応の際に医療対応が必要な方に比較的多く出会いました。しかし、医療が必要であることと、実際に医療につなげることはまったく別の話です。
8/3(土)〜8/5(月)
土曜日は、週末を越すことが厳しくなった方々からの緊急宿泊支援の対応が複数。タイミングもよく、すべて同日中に直接ご相談をおこない、週明けまでの継続支援と月曜以降の段取りを組むことができました。この日お会いした全員がスポットワーク系アプリで生計を立てており、仕事Aから仕事Bへの綱渡りのような日常をお話しいただきました。

日曜日も新規の宿泊支援を複数件対応し、前日から継続支援となった方々へあらためて物資をお届け。土日祝のニーズは相変わらず高く、今後もこの方向への緊急支援網の拡張をがんばっていきたいです。
月曜日も新規の緊急宿泊支援の対応があり、すぐにご連絡が取れたため、駅の近くまで駆けつけてお会いすることができました。この炎天下で数日間も野宿されていたとのことで、本当にお会いできてよかったです。夕方には、週末に対応した方々から「本日、落ち着く先が決まりました」と次々にご連絡をいただき、ほっとしました。
一方で、継続支援中に行方が分からなくなってしまった方には「待ってますよ」とメッセージを送るなどもし、おひとりおひとりに寄りそうことの難しさを感じる日となりました。
8/6(火)〜8/9(金)
火曜日は、昨年末から今年初めに対応した方々から再びご相談をいただき、リソース不足に悩む一日。水曜日は午前中に継続宿泊支援の面談をおこない、夜には夜の居場所を運営している団体を訪問しました。同じ区内で支援活動をしている方々と知り合う機会をいただき、新しい緊急支援スポットのご相談もできました。
木曜日は、増えた緊急支援スポットの補充に奔走。支援スポットが増え続け、利用者もコンスタントにいるなかで、ネットワークの維持がますます重要になっています。
金曜日は、昨年度に緊急宿泊支援でつながった方から再びご相談をいただき、無事にお会いして翌日以降の段取りを考えることができました。この週末は支援関係者にとって、宿泊費の値上がりや空室の確保が難しい「恐怖の三連休」となります。お盆で仕事がなくなる(いつも入っている職場がお休みになる)という声もすでに聞いていました。
8/10(土)〜8/11(日)
土曜は定例の池袋相談会。いつものフリーWi-Fiと充電ブースの設置と並行して、緊急宿泊支援経由でつながり、周辺の宿泊場所で連泊対応中の方をお連れし、NPO法人TENOHASI様のスタッフと面談のうえ、火曜以降の行き先を決めることができました。夜には、今年の初めから支援でつながりつつ、直近でご連絡が難しくなっていた方からご返信をいただき、緊急で最寄りまで駆けつけました。無事にお会いすることができて、本当にほっとしています。
日曜は、広がりが増してきた緊急宿泊支援ネットワークの細かい業務手順の整理について、ボランティアで関わってくださっている方とミーティング。夕方は継続対応中の方に食料などをお届けしました。
8/12(月)〜8/15(木)
月曜は夕方から緊急対応がいろいろな経路から複数入り、最寄り駅まで駆けつけて面談と対応をおこないました。「今日はもう終わり」と思って油断した直後に集中して来る、という具合です。また、翌日移動予定の連泊対応中の方からも緊急事態の報を受け、宿泊場所まで訪問してご相談し、なんとか解決しました。
火曜は、前日まで対応していた方がそれぞれ落ち着き先に到着したというご連絡をいただき、一安心。新規の緊急宿泊も複数入り、特に市民と連携した緊急支援スポットがお盆休みに入っていることもあって、個別の駆けつけがこの間増えています。
水曜は、継続支援をしている(月曜とはまた別の)方から緊急事態の報を受け、チームメンバーと相談のうえ、なんとか収めました。
木曜は台風前夜。何人か所在が不安定な方へのご連絡や、翌日に安心できる場所のご相談・手配をおこないました。夕方には公的相談窓口からご連絡をいただき、連携してご相談者への対応を実施しています。
この週は、対応の過程で「なぜその選択肢を選ぶのだろう」と鋭く問われる場面が何件かあり、悩みの多い日々となりました。
8/16(金)〜8/18(日)
金曜は台風。飲食店などが続々と早じまいをするなか、前夜に公的相談窓口と連携して対応し、この日に再相談となった方のご状況をお知らせいただきました。ベストな解が(リソース不足もあり)実現できなくとも、なんとかみんなの力でベターな方向に進めることができ、一安心です。夕方には、新規の緊急宿泊対応でどうしても駆けつけなければならなくなり、悪天候の隙間を縫って移動しました。
土曜は、前日にご対応・ご相談した方へあらためてご連絡し、必要に応じて食料などをお渡しに。日曜は夕方に新規の宿泊対応。いったん、世間的なお盆連休の対応はこの日で終了です。
直近では公的支援への接続以外を選択される方が重なり、もちろんご自身の選択を尊重するものの、そうなると覿面に支援メニューの選択肢が狭まることに葛藤するお盆となりました。ニーズを突き詰めると「家」と「仕事」と「コミュニティ」となり、身も蓋もないのですが。
8/19(月)〜8/22(木)
月曜は、お盆期間中に利用した緊急支援網の補充にご訪問。また、ここ数日で連携支援をおこなった法人から、新規の緊急支援スポット設置を検討いただけることになり、まだ検討段階とはいえ、とても嬉しく思っています。
火曜は新たに宿泊対応がありましたが、私の不手際でやり取りがスムーズに進まず、何度も宿泊先を往復することになりました。

水曜日は、いつもどおり新規の宿泊対応をおこない、新しく緊急支援スポットにご協力いただける場所を訪問。夕方以降は、前日までに対応した方からの継続相談をお電話で実施しました。
木曜日は、朝から最寄り駅で相談面談。ゲリラ豪雨に見舞われましたが、無事にご相談者を当面の宿泊場所まで送り届けることができました。8月は、こうしたゲリラ豪雨で動きが取れなくなり、SOSを発するのが難しい方々ともお会いしています。天候に対してできることは限られていますが、もう少し現状を把握していきたいです。
8/23(金)〜8/25(日)
金曜は夜、数日前に緊急宿泊支援を利用された方が再び身動きが取れなくなっているとの連絡を連携団体からいただき、協力して支援対応をおこないました。
土曜は定例の池袋相談会。継続支援中の外国籍のご相談者をお連れし、急きょお願いした通訳の方にオンラインで入っていただき、面談相談の対応を実施しました。
日曜はここ数日継続支援をおこなっている方をご訪問し、月曜以降の段取りをあらためて確認しつつ食料をお渡ししました。
8/26(月)〜8/27(火)
月曜、週末に緊急宿泊支援を利用された方が連携団体に相談に行くと聞き、私も同席して一緒に今後の方向性を考えました。まずはその夜、安心できる場所をご案内しています。夜は、共に支援をおこなっている方が定期開催しているオンライン勉強会にパネリストとして登壇しました。日々支援に追われ、発信をまとめるモチベーションが下がりがちですが、勉強会のおかげでなんとか形にすることができました。
火曜は週明けまで宿泊対応していた方から連絡があり、再び困難な状況にある方とお会いして、行き先を見つけるために尽力しました。
勉強会用にまとめた約半年分の「せかいビバーク」利用者の年齢の傾向では、20代・30代・40代が全体の7割を占めていました。想定していた「26歳〜39歳の後期若年層」と「40歳〜54歳の氷河期世代」にリーチできているようで安心しています。

8/28(水)〜8/31(土)
8月はここまで、新規対応の件数が前月比で落ち着いていましたが、その背景にはゲリラ豪雨で身動きが取れない状況が影響していると感じています。
水曜日は久々の晴れ間があり、新規利用が複数続き、最後は日付が変わる直前に宿泊希望の方が飛び込まれ、急ぎ対応しました。木曜日は状況が一変。台風の接近で悪天候が予想されるなか、新たなご相談や、半年以上前に緊急宿泊を利用された方からのご連絡もありました。急ぎ駆けつけ、宿泊先をご案内した直後に豪雨が始まり、間一髪の対応となっています。
金曜日は、前日に緊急宿泊支援を利用された方からご連絡をいただき、豪雨のなか最寄り駅でお会いしました。台風で身動きが取れなかったとのことで、台風が過ぎ去るまでの間、週明けまでの宿泊支援をおこないました。
土曜日も、黒い空の下で新規の宿泊支援を急ぎ対応。夕方にお会いして、食料の提供や延泊支援をおこないながら、月曜以降の段取りも整えることができました。
8月は台風とゲリラ豪雨の影響が非常に大きかった月でした。アウトリーチを深めるほど、生活保護への直行よりも、延泊対応や継続支援が増える傾向が強まっています。特にこの月はその傾向が顕著でした。初めての宿泊支援から半年後に生活保護申請に至るケースも増えており、来月も息の長い対応を続けていきたいと思います。