せかいビバーク東京ゴールキーパー日記活動報告

生活保護に至るまでが長くなる/貧困ビジネスがスタンダードに/路上で亡くなった方への献花:東京ゴールキーパー日記24/9/1〜9/30

SNS (https://x.com/dai46u )に投稿した、2024年9月1日~9月30日まで記録のまとめです。

9/2(月)〜9/3(火)

月曜は悪天候の週末を乗り越えた平日。前日・前々日までに駆けつけて対応した方々から、無事に目的地へたどり着いたと続々ご連絡をいただきました。この時点で支援終了とはならず、息の長い継続対応となる方も少なくないのですが、ひとまずよかったです。

火曜は緊急支援ネットワークのメンテナンスの日。事務所でチームメンバーと緊急支援物資の仕込みを実施しました。そんななか、4か月ほど前からチームメンバーとともにずっと関わり続けていた若者が、何度かのピンチを切り抜け、なんとか安心できる場所へ移る段取りができたとご報告をいただき、深く安堵しています。

9/6(金)〜9/7(土)

金曜日は、仕事に戻る方を無事に見送るところからスタート。宿泊対応をしていた方が、無事にお仕事に復帰されました。午後には、連携のお申し出をいただいた宿泊施設を同僚と訪問し、詳細なミーティングも実施。2年以上続けているネットワーク型の緊急支援では、宿泊施設との提携がなかなか進んでいなかったので、本当にありがたい進展です。

土曜日は新規の宿泊利用があり、無事に面談を終えて、月曜以降の段取りを組むことができました。最近は「初回相談から生活保護につなぐ」ケースが減り、「次の仕事までの延泊対応」が増えています。これから気温が下がっていくなかで、今後の動向をしっかり注視していきたいです。

9/8(日)〜9/10(火)

日曜日は、継続支援中の方に週明けの段取りを再確認。月曜日は、そのなかでうまくいかなかった方から再びご連絡をいただき、すぐに駆けつけて対応しました。ご相談をし直し、ご本人の希望や選択肢を整理して、前に進むお手伝いができました。

さらに、ここ数週間連絡が途絶えていた方からもタイミングよく連絡があり、無事にお会いできて一安心です。支援がそのまま人生のハッピーエンドにつながるわけではありませんが、せっかくできたご縁を息の長いものにしていきたいと思います。

火曜日も新規の緊急宿泊対応が飛び込みました。現在の形で緊急支援のアウトリーチを始めてから2年以上が経過し、スポットワークアプリで生計を立てながら、仕事があるときはネットカフェ、ないときは公園で寝泊まりしている方々と、定期的にオンラインでやり取りする関係が増えました。公的支援を使わない、もしくは使えない理由は人それぞれですが、秋から冬へと季節が進むなかで、本格的に冷え込む前に少しでもベターな選択肢を提供できればと思っています。

9/11(水)〜9/13(金)

水曜は、前日に新しくつながった方と再度接触。詳しい状況を伺い、今後の支援の段取りを組みました。さらに、新規の緊急宿泊対応も1件。

木曜は、午前中に前日つながった方と面談し、連休明けまでの宿泊対応を実施。夕方には連携団体へご相談者をお連れし、生活保護申請の同行について詳細を詰めることができました。

金曜は、4年間伴走している方のご自宅へ食料をお届けし、お悩みを伺うなどのサポート。この週末は3連休で、すでに土曜日の相談も入っていました。

9/14(土)〜9/16(月)

三連休です。土曜は、事情があって住まいを出た方を駅前でキャッチ。火曜日に公的機関が動くまでの宿泊対応と、その後の段取りについてご相談しました。夕方からは定例の池袋相談会に参加し、過去に緊急宿泊対応をした方が、なんとか元気でやっている様子を伺いました。

日曜日には、やはり過去に対応した方から窮状を訴えるご連絡が。身動きが取れないとのことで、電車に揺られて1時間の移動です。支援の広域化を進めているので想定内ではありますが、さすがに遠かったです。無事にお会いでき、連休明けまでの対応を実施しました。

月曜日は新規の緊急宿泊が飛び込むなか、継続的な面談対応も複数続けておこないました。先週から今週にかけて、市民の方々の協力で緊急支援スポットがまた増えています。

夕暮れの空と街並み

9/17(火)〜9/20(金)

火曜日は、連泊中の宿泊対応をしていた方々がそれぞれの場所へ向かうことを確認しつつ、珍しくチームメンバーと一緒に新規の駆けつけ支援を実施。なんとか段取りをつけたところで、継続支援をしていた方から想定外のトラブルの連絡が入り、駅の付近でキャッチしました。夜には、別の方を連携団体へお連れし、公的支援へ接続する段取りを組むことができました。

困窮状態のご相談に対して、選択肢の提示に悩むことが増えています。以前は「初手で生活保護を提案し、申請同行」が多かったのですが、今では数か月の伴走のすえにようやく申請に至るケースが普通になってきました。

水曜日は、過去に対応した方からのSOSを受けて再びキャッチ。交通費をお持ちだったので、アクセスしやすい駅まで移動していただけて本当によかったです。JRなら切符をメールで送れるのですが、他社の路線だと遠方まで迎えに行く必要があります。

木曜日は、都内で生活保護申請を段取った方から、無事に受領されたとの報告をいただきました。また、ここ3か月ほど継続支援していた方を連携団体へお連れし、公的支援につなぐための面談を段取りしています。

メンタルヘルスに課題がある方への対応が続いており、チーム内でも対応に悩むことが増えています。一度支援リソースにつなぐことができても、飛び出してしまうことが多く、それ自体は責められませんが、再接続したリソースの質が悪化してしまうことがジレンマです。状況が悪化するなかで、リソースの劣化から再度の飛び出し、再接続というループが続き、結果的に最初のリソースが一番よかった、という事態が少なくありません。

金曜日は駆けつけで移動しつつ、面談を3件連続。最後の面談では、長期にわたるご相談を伺っているうちに終電を逃し、レンタル自転車での帰宅となりました。ここ数日、メンタルヘルスを主な課題とするご相談が続き、傾聴することしかできず、無力感を感じる日々が続いています。

9/21(土)〜9/23(月)

今月2度目の三連休も、住まいを失った方々のご相談が相次ぎました。土曜日は新規の緊急支援が複数あり、さらに同日に継続相談の連絡もいただき対応。日曜日は新規3件に加えて前日の継続支援が重なり、東奔西走となりました。

月曜日は、週末に対応していた方とシェルター入居のお約束をしていましたが、駅で待ちぼうけ。終始まじめなやり取りが続いていたので、何かトラブルに巻き込まれているのではないかと心配しています。その後は、別の方を連携団体にお連れし、翌日の生活保護申請の段取りをおこないました。夜は2件、継続的な駆けつけ支援を実施しています。

この3日間、新規で緊急宿泊支援をおこなった方々の半数以上が、不動産業者を母体に支援団体風のページから自社物件へ即時入居させ、複数の名目で保護費から徴収していく「貧困ビジネス」の利用者・経験者でした。あるレイヤーにおいては、生活保護を利用する際、即時入居や申請代行・食事提供をうたう業者を利用するのが、すでにスタンダードになっているように思えます。

9/24(火)

三連休中に宿泊支援をおこなっていた複数の方々が、それぞれの場所へ無事に移動されました。また、公的窓口へ相談に行かれた方々からも結果の報告を続々といただきました。無事にこの日から支援対応が始まった方もいれば、「入寮できます。でも明日です」と言われた方も。そうした方には再度お会いして、翌日までの宿泊支援をおこないました。

明確に今日の宿泊手段がない方に対して、役所が「明日来てください」という対応をし、結果として民間が対応している。これには正直いろいろと考えるところがあります。

ただ、基本的には「公的支援が届かない隙間」を埋めること自体は必要なことであり、十分に進めていきたいと考えています。

9/25(水)〜9/27(金)

水曜日は、三連休明けの継続対応をした方から結果の報告を受け取り、夕方には緊急支援でつながったあと数か月路上のまま伴走していた方から、再度のご連絡とご面談。

木曜日の午前中は、今年の初めに制度へつないだ方に食料をお渡し。夜は、緊急宿泊でつながったご相談者を中野駅前なんでも相談会にお連れし、無事にシェルターへご案内しました。その後、深夜近くに新規の宿泊対応が入りホテルへ駆けつけています。

金曜日は、最近継続対応していた方から近況報告を受け、夜には新規の宿泊対応。寒さが本格化してきたことから、再び緊急支援の波が戻ってくる予感がしています。すでに年末年始の支援日程も、連携団体のあいだで調整が始まりました。

9/28(土)〜9/29(日)

土曜は朝から新規の緊急宿泊支援でスタート。夕方からは定例の池袋相談会に参加しました。前日まで宿泊対応していた方を公的支援につなぐべくお呼びしていたのですが、「方針を変えました」との連絡がありキャンセルに。またお気軽にご相談いただければと思っています。

この日の相談会では、今年路上で亡くなられた方への献花もおこなわれました。ネットカフェなどで定期的に訪問している不安定居住の方でも、突然連絡が途絶えることがあります。安定した生活に移行したのなら嬉しいのですが、とにかく幸せであることを祈っています。

相談会の会場に供えられた、路上で亡くなられた方への献花

日曜は、月末定例の、不安定居住・不安定就労の状態のままつながり続けている数人に、ご様子伺いの連絡をしました。いよいよ冬がやってきます。本格的な寒さが来る前に、どうか皆さんが何らかの場所へたどり着いてほしいと願うばかりです。

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