大雪の日のSOS/利用者の約7割が20〜40代/新年度前の遠方からの相談:東京ゴールキーパー日記25/3/1〜3/31
SNS (https://x.com/dai46u )に投稿した、2025年3月1日~3月31日まで記録のまとめです。
3/1(土)〜3/4(火)
週末も緊急対応が続く日々でした。土曜日の夕方にSOSの連絡を受けたものの、うまくやり取りができず、そのまま日曜の早朝に。結果的に、ご本人が直接、連携ホテルに来てくださり、無事にキャッチすることができました。スキマバイトをしながらネットカフェで生活していたものの、体調不良で動けなくなりSOSを出したとのこと。こうしたケースは本当に多く、翌日以降の段取りを一緒に考えました。
月曜日は、長期化していた宿泊支援の方が、連携団体のお力添えでようやく公的支援につながることができました。ご本人からも「安心しました」とのご連絡をいただいています。
火曜日は都内で大雪。数か月前に一度支援につながったものの、現在は路上生活に戻ってしまっていた方から「もう野宿は無理だ」とのSOS。すぐに駆けつけ、まずは安全な場所へご案内しました。極寒のなか、住まいを失った方々にとっては命に関わる状況です。

なおこの前週(2/24〜28)についても、緊急宿泊支援でキャッチした就労可能な方のほとんど——体感で9割——が、すでにスキマバイトに登録し、利用しています。現代において、労働はアイデンティティと強く結びつきます。本来であれば安定した雇用に就き、地域に根を張る可能性がある20〜40代の世代が、毎日のように「今夜泊まる場所がない」「明日も行き場がない」とご相談に訪れています。しかし、こうした状況は社会的にほとんど認識されていません。
3/5(水)
NHKニュース「首都圏ネットワーク」で「せかいビバーク」の状況が取り上げられました。
現在「せかいビバーク」で支援につながる方々の約7割は20代〜40代の働き盛りの世代です。その多くがスキマバイトで日銭を稼ぎながら生活しており、「自分でなんとか立て直したい」という強い意志を持っています。しかし、根本的な生活基盤がないまま「仕事を探しては、その日の収入で暮らす」ことを繰り返し、じわじわと状況が悪化していく方が少なくありません。
支援のなかで「いったん生活保護を受けて生活を立て直したほうがよいのでは」と提案しても、「まだ頑張れる」と拒むケースも多く、統計には表れない“生活保護の半歩手前”の状態で苦しんでいる若者が相当数いることを実感しています。
3/6(木)〜3/9(日)
木曜日は新規の緊急宿泊対応を1件おこない、3年以上前から関わっている方から再度のSOSを受け、無事にキャッチしました。今度こそ安定した状況までたどり着けるよう、慎重に段取りを組んでいます。
3/10(月)〜3/12(水)
雨模様の週明けとなった月曜日は、新規の宿泊支援を3件実施。うち1件は同行支援をいただき、連携団体のもとへご案内することができました。また、連携ホテルでは常時3名ほどの方が入れ替わりながら利用されている状況が続いています。
火曜日は、生活保護申請完了の報告をいただきつつ、宿泊先への訪問を実施。夜には深夜まで働いていた方と宿泊先のロビーで合流し、お話を伺いながら継続的な支援につなげることができました。
水曜日は、新たに2件の宿泊支援を実施。さらに、3年ほど前から断続的に関わってきた方からSOSのご連絡をいただき、駅の地下で再会。状況を伺いながら、今後に向けての継続支援を再開することとなりました。
少しずつ暖かさが感じられる日も出てきましたが、いまだ1日3件以上の支援対応が常態化しています。
3/13(木)〜3/16(日)
直近の状況をふたつ。
20代・男性。失業をきっかけにアパートを退去。日払いの派遣で働きながらネットカフェでの生活を続けていましたが、体調不良で仕事を休んだことにより、次の給料日までの生活が立ち行かなくなりました。「せかいビバーク」を利用し、深夜の長時間勤務のあと、連携宿泊先で無事にキャッチ。給料日までの宿泊支援をつなぐことができました。
40代・男性。若い頃に就いていた仕事を退職後、寮付きの仕事で全国を転々とする生活に。直近ではスキマバイトを複数掛け持ちして生計を立てていましたが、体調不良などの影響でアカウントが停止。住まいを失い、「せかいビバーク」へとつながりました。そこからワンストップで公的支援につなげ、伴走支援を実施しています。

木曜・金曜は、週末に備えて宿泊対応中の方々の状況確認を順におこないつつ、新たに1件の緊急宿泊支援も実施しました。土曜日には、連携している相談機関から「行き場を失った方がいる」との連絡を受け、すぐに現地へ駆けつけて無事にキャッチ。週明けまでの宿泊支援をおこなうことができました。
日曜日は一日中冷たい雨が降るなか、朝と夕方に新規の緊急宿泊支援が2件飛び込み、それぞれ連携宿泊先にて対応しました。どちらも若い世代の方で、すでに住まいを失っている状況でした。
もちろん困ったときには公的支援の利用が基本ではありますが、必ずしもご本人にとって最善の選択肢とならない場面も多く、対応のたびに悩みます。無収入からでも利用できる、就労支援付きの個室アパートのような選択肢が、彼らにとって最も現実的な解に近いと感じますが、こうしたリソースは圧倒的に不足しています。
なおこの頃、緊急支援を支えてくださる方が132人になりました(法人化後の人数でカウントを改めています)。

3/17(月)〜3/21(金)
この週の平日5日間での支援対応件数は、速報値で24件。そのうち新規の緊急宿泊支援とご相談が4件ありました。特に月曜日は、20代の方おふたりから新規のSOSがあり、それぞれ異なるご事情を抱えたなかでの支援。週末までかけて連携団体とも連携しながら、なんとか行き先を一緒に模索しました。
継続支援では、ここ3年にわたって関わってきた方の新たな局面での支援に駆けつけたり、1年以上のご縁がある方と再会して、限られたリソースのなかで今できる最善を一緒に考える時間を持ちました。
また、新学期恒例の遠方からのご相談も増えつつあり、「東京への移動+即時の生活保護申請」というご相談が目立ってきています。もちろんご相談には応じますが、無一文で土地勘のない都心に飛び込むリスクについてはしっかりお伝えしたうえで、ご本人にとって少しでもよい選択ができるよう、一緒に考えていきたいと思います。
3/22(土)〜3/25(火)
土日の対応件数は計5件。土曜日は定例の池袋相談会に数名の方をお呼びし、それぞれのご相談を伺いました。日曜日には、ここ一週間ずっと継続して関わっている方と再会し、あらためてお話を伺うことができました。
週明けの月曜日は4件のご相談をお受けし、午後には新規の緊急支援が1件。ややイレギュラーな形ではありましたが、連携している法人のスタッフの方とも連携し、無事にご本人とお会いすることができました。
火曜日は、継続対応中だった方を連携団体にお連れし、公的支援へとつなぐための段取りを整えました。
春、そして新年度を前にして、例年この時期は「いま居る場所が苦しいので、東京で生活保護を受けながらやり直したい」といったご相談が増える傾向があります。すでにいくつか、若い世代からのご相談を受けているところです。少し前には、動画配信での紹介を通じて私たちにご連絡をくださり、結果として支援につながったケースもありました。
もちろん状況は人それぞれで一概には言えませんが、私はまず「いま暮らしている地域の福祉窓口や、地域の支援団体に相談してみること」をおすすめしています。
3/28(金)〜3/30(日)
金曜日は新規の緊急宿泊支援を3件対応し、あわせてその日必要な食糧についても事情を伺い、個別に対応しました。土曜日も新たに2件の宿泊支援をおこないつつ、前日にご支援した方からの再相談があり、そちらにも対応しています。
日曜日は朝から、公衆電話を使っての「どうしても会いたい」という緊急連絡があり、急ぎ駆けつけ対応。無事にお会いできました。さらに夕方にも公衆電話から連絡が入り、数か月前にご相談いただいた方と再会。携帯も止まってしまっていたとのことですが、無事に移動していただきキャッチできました。この日は宿泊対応が2件となりました。
現在も、就労してはいるものの、困窮のぎりぎりで低空飛行を続けている方々からのご相談が多く寄せられています。なかにはすでに「東京チャレンジネット」を利用済みの方も多く、最終的に生活保護以外の選択肢が見つけられないという状況に、ご本人と一緒に悩むことも少なくありません。
