せかいビバーク東京ゴールキーパー日記活動報告

3月は新規が過去最多、4月は継続が過去最多/仕事と住まいが一体だと同時に失う/台風の日:東京ゴールキーパー日記26/6/1〜6/30

SNS (https://x.com/dai46u )に投稿した、2026年6月1日~6月30日まで記録のまとめです。

6/13(土)〜6/18(木)

直近も、慌ただしい日々が続いています。3月は新規の緊急支援数が過去最多、4月は継続支援が過去最多となりました。5月のゴールデンウィーク中は、毎日4件以上のご相談が入り、その流れを受けて、6月も継続的な支援対応が続いています。

緊急支援でいったん対応した方から、2年以内に再び連絡が来る割合は、実感として4割ほどあります。特に、大型連休中にご相談へ来られた方が、翌月には再び行き詰まってしまうケースが少なくありません。

公的支援へつなぐことはもちろん大切です。一方で、「現状では、ほかに選べる道がほとんどない」とお伝えしなければならない場面もあり、そのたびに苦しさを感じます。

13日は、年単位でご相談を続けてきた方から、いよいよ住まいを失ったとのご連絡。現地で合流し、翌日以降の支援の段取りを組みました。15日は、連携団体からの依頼を受けて緊急宿泊を手配。17日は、遠方から東京へ来られた方に対応しました。

18日は、生活保護を利用しながらも不安定な場所で暮らしている方を支えるため、現地で面談。公的窓口との交渉も継続している状況ですが、私たちにできることの少なさも痛感しています。

夜の街の明かり

6/21(日)〜6/22(月)

緊急宿泊でいったんつながった方から、半年後・1年後に再びご相談を受けることが続いています。

21日は、ここ数か月継続的に関わっている若者と、連携する若者支援の専門職が面談しました。一度の働きかけだけでは、公的支援につながらないことも少なくありません。それでも、双方が「もう無理だ」と関係を切らず、ご本人も相談できる関係を残しておく。その積み重ねが大切だと感じます。

22日には、半年ほど前につながったおふたりから、それぞれ「また困っている」とご連絡がありました。そのうちおひとりとは、現地まで行ってお会いしました。

最初に出会ったとき、その方は住まいを失っていました。緊急宿泊でいったん受け止め、住まい付きの仕事につながり、その後は安定して働いていました。ところが今回、会社都合で突然解雇され、「すぐに住まいから出てほしい」と言われ、そのままネットカフェ生活に戻っていました。翌日以降、公的支援につなぐ予定です。

仕事と住まいが一体になっていると、仕事を失った瞬間に、住まいまで同時に失います。 長い継続的な関わりや、もう一度連絡できる先を保持し続けることの大切さを感じます。

曇り空と街並み

6/26(金)「東京に行けば、生活を立て直せる」と考えている方へ

今年も「今いる地域では暮らし続けるのが難しい。東京で生活保護を利用して立て直したい」というご相談が連日届く時期になりました。事情は人それぞれですが、上京前に知っておいてほしい現実を、支援現場から5つに分けて書きました。

① まず、今いる地域で一度相談してほしい

多くの方が、身近な制度や支援団体につながらないまま、不安を抱えて上京を考えています。まずは現在地の福祉窓口や支援団体へ。地域内や近隣にも、まだ知らない選択肢があるかもしれません。「東京へ行く」だけが解決策ではありません。

② 東京の個室シェルターは、ほぼ満室

貧困ビジネス的ではない民間団体の個室シェルターは、私の観測範囲ではほとんど埋まっています。「シェルターにすぐ入れる前提」での上京は難しいのが現状です。

逆に、「すぐ入れます」と強調するところほど、利用条件や生活環境を慎重に確認してください。

③ 申請後、すぐアパートに入れるとは限らない

東京に住まいがなく、路上の状態から生活保護を申請した場合、福祉事務所が指定する施設等で1〜3か月ほど生活し、後にアパートを探す流れが一般的です。施設も過密で、23区で申請しても市部へ案内されることもあります。行き先は申請するまで分かりません。

④ すでに生活保護を利用している方は要注意

東京であらためて申請するには、原則として現在の保護を廃止し、今住んでいる賃貸住宅も正式に解約する必要があります。保護の廃止は早くできても、賃貸の解約には時間がかかります。契約が残っていると「生活実態は元の地域では」と判断され、東京での申請が難航する可能性があります。

⑤ 家財を預ける制度は、基本的にない

「大きな荷物を同時に送って上京したい」というご相談も多いのですが、公的な保管制度はなく、民間団体でも対応は困難です。

また、人間不信などから「できるだけ対面を避けたい」という方もいますが、特に居所なしからの生活保護申請後は、福祉事務所との継続的で濃密な対面対応が発生します。これはほぼ避けられません。

6/25(木)〜6/28(日)

悪天候の続く日々です。この間も、「東京に来たい」というご相談やお問い合わせが、毎日のように複数寄せられました。メールや電話で状況を伺い、まずは慎重に考えてほしいとお伝えしていますが、地方では利用できる資源が少なく、公的窓口以外でサポートしてもらえるつなぎ先が見つからない地域もあります。「今いる地域で相談を」と伝えたくても、運用が厳しい。そのたびに悩みます。

25日は中野相談会。継続的に支援している方に来ていただき、台風に備えて緊急宿泊の対応をおこないました。強い雨のなか、無事に来てくださり、まずは安堵しています。

27日は定例の池袋相談会。台風の影響で医療相談と充電支援はお休みでしたが、生活相談は実施しました。そのご案内をしたり、事前にお声がけしていた方をお待ちしたりしていました。レインコートを着込み、ほとんど「てるてる坊主」のような姿でした。

レインコート姿で、「Wi-Fi、モバイル充電、医療相談は本日お休みです」と手書きされた紙を掲げる代表理事

28日は、現在は制度につながり、アパートで生活している方を訪問しました。

悪天候になると、数字の上ではご相談が減ります。けれど、それは「困りごとがなくなった」という意味ではありません。外に出られない。充電がない。移動できない。相談場所までたどり着けない。そんな方が、必要な支援に無事つながれる体制を持ち続けたいと思います。

相談する寄付する