せかいビバーク東京ゴールキーパー日記活動報告

2024年度は新規338名・のべ1,329件/暖かくなっても減らない/一日平均6件:東京ゴールキーパー日記25/4/1〜4/30

SNS (https://x.com/dai46u )に投稿した、2025年3月31日~4月30日まで記録のまとめです。

3/31(月)〜4/1(火)

月末、そして年度末の週です。3月最終日の月曜日は、新規の緊急宿泊支援を1件対応しつつ、前日まで支援していた方々がそれぞれの場所に向かうのを見送り、必要なフォローをおこないました。

制度の「狭間」にある状況と、ご本人それぞれの個性や特性が組み合わさることで、「まさかそんなケースがあるとは」というご相談が日々寄せられています。チームメンバーと共に知恵を出し合いながら、ひとつひとつに向き合っています。

3月の支援実績としては、新規で住まいを失った若者を中心に25名への緊急宿泊支援を実施。継続対応を含む支援件数の合計は、のべ120件を超える状況となりました。

直近の印象的な事例をふたつ(いずれも個人が特定されないよう一部を改変しています)。20代前半の男性は、家庭での困難を背景に、成人後はスキマバイトをしながら生活していました。過去に一度は公的支援にもつながっていましたが、不安定な環境のなかでトラブルに巻き込まれ、東京へ。東京でもスキマバイトで働いていましたが、体調を崩して就労が難しくなり、「せかいビバーク」を通じて再び公的支援につながることができました。

4/2(火)〜4/5(土)

4月に入り、繁忙期も一段落かと思いきや、毎日2件以上の相談対応が続いています。火曜日は新規の緊急宿泊支援を1件対応し、継続してご相談を受けていた方とも面談を実施。水曜日は、新規2件を含む計4件の面談対応をおこないました。木曜日も都内を移動しながら4人とお会いし、それぞれに応じた今後の段取りを調整。金曜日は、前日にご連絡をくださった方をホテルでキャッチし、連携団体と共に支援の手はずを整えました。夕方にはまた新たな宿泊支援のご相談があり、同じくホテルでお会いしています。

特にこの週は、ご相談者の多くが20代と若年層でした。もともと「せかいビバーク」利用者の5割以上が20〜30代であることを踏まえても、その傾向が一層強く出た印象です。

2024年度の活動実績がまとまりました(速報値)。

  • 新規相談(実数):338名(いずれもホームレス状態にある方にフォーカスした数)
  • 対応件数(のべ):1,329件(うち9割が対面対応)
  • 「せかいビバーク」受付スポット数:前年度比 約2倍

春の空と大きな木

4/6(日)

新規の緊急宿泊支援を2件対応しました。あわせて、週末に延泊対応をしていた方々のもとへ宿泊先を訪問し、翌日の予定や段取りを一緒に再確認しました。

夜には、先月から路上と居所を行き来している方と商業施設のイートインでお会いし、じっくりとお話を伺いました。支援の選択肢が限られているなかで、強い対応ができず心苦しさを感じる場面もありましたが、少しでも寄りそえるよう努めています。

4/7(月)〜4/12(土)

今週も相談件数はまったく減る気配がなく、一日平均6件ペースでの対応が続いています。例年「暖かくなると件数は落ち着く」とされてきた傾向とは異なり、そのデータはいったい何だったのかと感じるほどです。

印象に残ったご相談としては、東京市部で住まいを追い出されてしまったご家族からのSOSに駆けつけた件、地方出身の若者が「やはり地元に戻る」と決断されたため、高速バスの手配をおこない見送りまでした件、などがありました。

現在もご相談者の多くは20代の若年層で、携帯やネットの通信環境、言葉のやり取りなど、連絡そのものに課題を抱えているケースが目立っています。また、2年以上前につながった方々からの再相談も複数あり、状況の不安定さや生活の長期的な厳しさを痛感する日々です。

夜の道路標識とビル

4/13(日)〜4/16(水)

日曜日は、前日路上で過ごしたという方と朝からお会いしました。数年単位でご相談を受けていた方で、記録上では何度もやり取りがありましたが、実際にお会いするのは初めてでした。すでにお仕事が決まっているとのことで、そこまでの宿泊支援を実施しました。その後は移動を挟みながら、合計3人のご相談対応を連続でおこないました。

月曜日は、週末に宿泊支援をおこなった方々から、それぞれ次の行き先へ向かう旨のご連絡をいただきました。また、前日から対応を続けていたご家族が、行政窓口では解決策が見つからなかったとのことで、連携団体や自治体関係者に相談し、なんとか火曜日以降へつながる支援を組むことができました。

火曜日は朝からご相談者をチャレンジネットの窓口に同行し、無事に当面の居場所を確保することができました。

水曜日は、現在宿泊支援をおこなっている方々を訪問しつつ、オンラインでのご相談にも複数対応。この時期、新年度のタイミングで仕事や住まいを失った方からのご相談が増えている印象です。

4/17(木)〜4/18(金)

木曜・金曜の二日をかけ、3年越しに連絡を待っていた方と、協力団体の尽力のおかげでようやく面会できました。ご事情を伺い、その夜の宿泊先を確保し、週明けには公的支援窓口へ同行する段取りまで整えています。支援につながる道のりは、ルールだけでなく「人と人」の信頼が鍵だと、あらためて痛感しました。

夜にはSNS経由でご相談くださった方と最寄り駅で緊急面談。窓口を広げる難しさと、自分にできる支援範囲の見極めに悩みながらも、一歩ずつ前進しています。

4/19(土)〜4/21(月)

土曜日は新規の宿泊支援1件に加え、現在宿泊対応中の複数の方々を訪問し、それぞれ面談を実施。日曜日も新たに2件の宿泊支援をおこない、あわせてご相談にも対応しました。

週明けの月曜日は、新規対応を1件おこないつつ、翌日以降の段取りをチームメンバーと共有。また、単身で進む道を選ばれた方から「やはり限界かもしれない」といったご連絡を受け、電話越しに言葉を選びながら悩みました。

ここ最近は、すでにチャレンジネットや自立支援センターを利用しきったという若い就労層からのご相談が目立ちます。結果として「生活保護しか選択肢が残っていない」という状況で、望まぬまま制度利用を説得する展開が続いており、選択肢の少なさに私たちも葛藤しています。

4/22(火)〜4/24(木)

月末が近づいていますが、対応件数は減るどころか増加傾向です。火曜日は、伴走支援も含めて8件の対応。その半数は宿泊支援中の方々で、訪問して食料をお渡しするなどしました。深夜には、家族で住まいを失ったというご相談を連携団体経由でいただき、スタッフと知恵を絞りながら対応しています。

水曜日は新規宿泊を含む9件。20代で困難を抱える方の緊急宿泊を実施し、翌日以降の支援へとつなげました。

木曜日は、2年前から記録が続いていた方とようやく対面でお会いでき、宿泊支援を実施。夕方には中野の定例「なんでも相談会」に2名をお呼びして面談。翌日以降の段取りも組むことができました。

夜の中野駅前

4/25(金)〜4/30(水)

4月の総対応件数はのべ158件、新規相談者は実数35人にのぼり、年始の1月・2月を超えるペースとなりました。ご相談者の約6割が20〜30代と、若年層の相談が目立ちます。

4月最後の週末も、新規の緊急宿泊支援が連日続きました。アディクションと仕事の狭間で苦しむ方や、複雑な背景を抱える女性など、さまざまな事情を抱えた方々と出会っています。

「行政につなげば終わり」というケースはほとんどなく、支援団体独自のリソースがあってこそ、ようやく安定した一歩を踏み出せる現実があります。困窮の深さと社会の関心の薄さが反比例するなかで、それでもひとつでも多くの「着地点」を見いだしていきたいと思います。

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